肩や肘の痛みは、五十肩・腱板断裂・石灰沈着性腱炎・テニス肘など原因が多岐にわたり、同じような「痛い」「上がらない」という症状でも治療の選び方が変わります。注射やリハビリを続けても改善が乏しい、診断がはっきりしない、手術が必要かどうか判断に迷う、という段階になると、肩・肘を専門とする医師の診察が必要になることがあります。

帝都メディカルクリニック(東京都足立区西新井)では、2026年4月から肩肘専門外来を開設し、肩・肘・スポーツ整形外科を専門とする上田祐輔 医師(医学博士)が毎月第3木曜日の午後に診療を行っています。診断や治療に難渋している方の受け皿として、手術に関するご相談、サイレントマニピュレーション(非観血的肩関節授動術)まで幅広く対応しています。

本記事では、肩肘専門外来がどのような方を対象としているか、担当する上田医師の専門性、受診の流れを解説します。

結論:長引く肩・肘の痛み、診断に迷う症状、手術の相談は、毎月第3木曜午後の肩肘専門外来(上田祐輔医師)で相談できます。通常の予約で受診可能です。
※本記事は一般的な医療情報を提供するものであり、診断・治療方針は患者さんの状態によって異なります。気になる症状がある方は、必ず担当医とご相談ください。

1. 肩肘専門外来とは?どのような方が対象なのか

肩肘専門外来は、肩関節・肘関節の疾患に特化した診療枠です。通常の整形外科・ペインクリニックの診療で改善しにくいケースや、より専門的な判断が必要なケースを対象にしています。

こんな方に受診をおすすめします

  • 注射やリハビリを数ヶ月続けているが、肩・肘の痛みや動きの制限が改善しない
  • 「五十肩」と言われたが、本当にそうなのか診断に不安がある
  • 腱板断裂・反復性肩関節脱臼・変形性肩関節症などで、手術が必要かどうか相談したい
  • 五十肩の拘縮が強く、サイレントマニピュレーションを検討したい
  • 野球肘・投球障害など、スポーツによる肩・肘の障害で復帰の見通しを知りたい
  • 他院で手術をすすめられたが、別の医師の意見も聞きたい

通常の診療と専門外来の役割分担

普段の診療は藤田医師が行い、注射治療や国家資格を持つスタッフによるリハビリで多くの肩・肘の痛みに対応しています。その上で、診断や治療に難渋している方、手術の判断が必要な方を肩肘専門外来にご案内し、上田医師と藤田医師が連携して治療方針を決めていきます。


2. 担当医はどんな医師か?上田祐輔医師の専門性

肩肘専門外来を担当する上田祐輔医師は、肩・肘・スポーツ整形外科を専門とする整形外科医で、医学博士、日本整形外科学会専門医・指導医です。保存治療から手術治療まで一貫して診療してきた経験をもとに、症状や画像所見だけでなく、年齢・仕事・日常生活・スポーツ活動まで考慮した治療を一緒に考えます。

主な経歴

  • 2005年 浜松医科大学医学部 卒業
  • 2012年〜2023年 船橋整形外科病院(肩・肘・スポーツ整形外科の診療と手術に従事)
  • 2016年〜2017年 Stanford University 整形外科 留学
  • 2021年 東京医科歯科大学大学院 修了・医学博士
  • 2023年〜2025年 米倉脊椎・関節病院
  • 2025年〜 福寿会東京病院 整形外科

研究・受賞

臨床で生じた疑問を研究し、その結果を診療に還元することを大切にしている医師です。2022年には日本肘学会会長賞を受賞しています。肩関節拘縮に合併する腱板損傷を379肩で調べた研究(J Bone Joint Surg Am. 2015)や、反復性肩関節脱臼に対する関節鏡視下骨移植術の長期成績(Arthroscopy. 2021)など、肩・肘に関する英文論文を多数発表しています。

上田医師の専門領域・研究の詳細は、上田祐輔医師の紹介サイト(肩・肘の専門診療)をご覧ください。


3. 肩肘専門外来ではどんな症状・疾患を診るのか?

肩・肘の疾患を幅広く診療します。主な対象疾患と、専門外来で検討する治療の選択肢は次の通りです。

疾患 主な症状 専門外来で検討する治療
腱板断裂 腕が上がらない、力が入らない、夜間痛 保存治療の見直し、鏡視下腱板修復術の相談
凍結肩・五十肩(拘縮) 肩が固まって動かない、着替え・洗髪がつらい リハビリ、サイレントマニピュレーション、手術の相談
反復性肩関節脱臼・肩関節不安定症 脱臼を繰り返す、肩が抜けそうな不安感 骨欠損の評価、Bankart修復術などの相談
肩鎖関節脱臼 転倒・スポーツ外傷後の肩の上の出っ張りと痛み 保存治療、手術治療の相談
変形性肩関節症 肩の慢性的な痛みと動きの制限 保存治療、人工肩関節置換術の相談
野球肘・投球障害、上腕骨小頭離断性骨軟骨炎 投球時の肘の痛み、肘が伸びない 診断、保存治療、スポーツ復帰の計画
テニス肘・ゴルフ肘 物を持つ・ひねる動作での肘の痛み 保存治療の見直し、難治例の相談

肩の痛みのうち、石灰沈着性腱炎のように急性期の注射治療が中心となる疾患は通常の診療で対応し、経過によって専門外来へつなぎます。


4. サイレントマニピュレーションとは?五十肩の拘縮にどう効くのか

サイレントマニピュレーション(非観血的肩関節授動術)は、五十肩で固まってしまった肩関節に対して、神経ブロックで肩の痛みを取り除いた上で、医師が肩を動かして関節包の癒着を剥がす治療です。皮膚を切開しないため「非観血的」と呼ばれ、外来で日帰りで行えます。

治療の流れ

  1. 超音波(エコー)で確認しながら、肩の感覚を司る神経に局所麻酔の神経ブロックを行う
  2. 麻酔が効いてから(約15分)、医師が肩関節を適切な方向に動かし、癒着を剥がす
  3. 剥離後、関節内に炎症を抑える薬を注入して終了
  4. 自宅でのリハビリ指導と、外来リハビリで得られた可動域を維持する

どんな方に向いているのか

五十肩の慢性期から回復期で、痛みよりも「動かない」ことが主な問題になっている方が主な対象です。一方で、骨粗鬆症の方や血液をサラサラにする薬を服用中の方には行えないなど、適応は慎重に判断します。詳しい手順や合併症は非観血的肩関節授動術の解説ページをご覧ください。

「リハビリだけ」と「授動術+リハビリ」の違い

  • リハビリだけ:拘縮が強い場合、可動域が広がるまでに数ヶ月〜年単位の時間がかかることがある
  • 授動術+リハビリ:癒着を直接剥がしてから可動域訓練に入るため、動かせる範囲を短期間で広げ、そのあとのリハビリで維持・改善を目指せる

5. 手術が必要かどうか、どう判断するのか?

肩・肘の疾患の多くは、注射・リハビリなどの保存治療で改善します。ただし、腱板断裂で断裂が大きい場合、脱臼を繰り返す場合、保存治療を十分に行っても改善しない場合などは、手術が選択肢に入ります。

肩肘専門外来では、保存治療から手術まで経験のある上田医師が、画像所見と症状、年齢や活動レベルをあわせて手術の必要性を判断します。手術が必要と判断した場合は、その内容と見通しをご説明し、手術に対応できる医療機関へのご案内まで行います。

MRIなどの精密検査が必要な場合

当院にMRI設備はありませんが、腱板断裂や軟骨の状態を詳しく評価するためにMRIが必要と判断した場合は、外部の医療機関へすぐにご案内します。検査結果をもとに、専門外来で治療方針を決めていきます。


6. 受診の流れは?予約はどうすればよいのか

① 予約

肩肘専門外来は毎月第3木曜日の午後です。特別な手続きは不要で、通常の予約(電話または24時間Web予約)でお取りいただけます。専門外来をご希望の方は、予約時にその旨をお伝えください。

② 問診・診察

症状の経過、これまでに受けた治療、仕事やスポーツの状況などを詳しくお伺いし、徒手検査で肩・肘の状態を確認します。

③ 画像検査

レントゲンと超音波(エコー)で骨・腱の状態を確認します。MRIが必要な場合は外部医療機関をご案内します。

④ 治療方針のご相談

保存治療の継続・見直し、サイレントマニピュレーション、手術の相談など、選択肢とそれぞれの見通しをご説明し、ご希望をふまえて方針を決めます。

⑤ 治療・リハビリ

専門外来以外の日は藤田医師の診療と、国家資格を持つスタッフによるマンツーマンリハビリで治療を継続し、経過を専門外来で確認していきます。


7. こんな症状はすぐに受診を(緊急サイン)

以下の症状がある場合は、専門外来の日を待たずに早めに受診してください。

  • 転倒や強い衝撃のあとに急に腕が上がらなくなった、肩や肘が変形している
  • 肩や肘が赤く腫れて熱を持ち、発熱を伴っている
  • 腕や手に力が入らない、しびれが急に強くなった
  • 肩が外れたまま戻らない
  • 安静にしていても痛みが増していく

これらは骨折・脱臼・感染・神経の障害などの可能性があります。通常の診療日にご連絡いただければ、まず藤田医師が診察し、必要に応じて専門外来や連携医療機関へつなぎます。


よくある質問(FAQ)

Q. 初めての受診でも肩肘専門外来を予約できますか?

できます。通常の予約で第3木曜午後の枠をお取りください。ただし、これまでの治療経過や画像があると診察がスムーズに進みますので、他院で検査を受けている方は結果をお持ちください。

Q. 普段は藤田先生に診てもらっています。専門外来に変えた方がよいですか?

まずは普段の診療でご相談ください。診断や治療に難渋している場合、手術の判断が必要な場合に、藤田医師から専門外来をご案内します。両医師が連携して治療方針を決めていきます。

Q. 専門外来の費用は通常の診療と違いますか?

診察・検査・注射などは通常の保険診療です。特別な料金はかかりません。

Q. サイレントマニピュレーションは専門外来の日にその場で受けられますか?

初診でその場で行うことは基本的にありません。まず病状や原因を精査し、他の治療法も検討した上で、適応があるかを慎重に判断してから日程を決めます。

Q. 手術は帝都メディカルクリニックで受けられますか?

手術が必要と判断した場合は、手術に対応できる医療機関へご案内します。専門外来では、手術の必要性の判断と、術前・術後の相談・リハビリを担います。

Q. MRIを撮ってほしいのですが、当院で撮れますか?

当院にMRI設備はありませんが、必要と判断した場合は外部の医療機関へすぐにご案内します。結果をもとに専門外来で方針を決めます。

Q. 野球をしている子どもの肘の痛みも診てもらえますか?

診られます。成長期の野球肘・投球障害や上腕骨小頭離断性骨軟骨炎は、早期発見が重要な疾患です。投球時の肘の痛みが続く場合は、早めにご相談ください。

Q. 第3木曜日の午後以外に上田先生の診察は受けられますか?

当院での上田医師の診療は毎月第3木曜日の午後です。それ以外の日は藤田医師が診療し、必要に応じて専門外来につなぎます。

足立区・西新井エリアで肩・肘の痛みにお困りの方へ

帝都メディカルクリニックは、東武スカイツリーライン「西新井駅」より徒歩1分の場所にあります。足立区はもちろん、北千住・綾瀬・草加方面からも多くの患者さんにご来院いただいています。

  • 肩肘専門外来:毎月第3木曜日 午後(担当:上田祐輔 医師)
  • 所在地:東京都足立区西新井
  • アクセス:西新井駅 徒歩1分
  • 電話:03-3889-1371
  • 予約:通常の予約で受診可能。診療時間内のお電話に加え、24時間Web予約をご利用いただけます

「治療を続けているのに肩が良くならない」「手術が必要か知りたい」という方は、一度ご相談ください。肩の痛みでお悩みの方は、五十肩を放置するリスクや肩の注射治療の記事もあわせてご覧ください。


まとめ

帝都メディカルクリニックの肩肘専門外来は、肩・肘・スポーツ整形外科を専門とする上田祐輔医師(医学博士)が毎月第3木曜午後に担当し、診断や治療に難渋している方、手術の相談、サイレントマニピュレーションまで幅広く対応しています。

普段の診療は藤田医師が担い、専門的な判断が必要な場合に上田医師へつなぐ体制で、注射・リハビリから手術の相談までを一つのクリニックで完結できるのが特徴です。

長引く肩・肘の痛みでお困りの方は、通常の予約で第3木曜午後の専門外来をご利用ください。

※本記事は一般的な医療情報を提供するものであり、診断・治療方針は患者さんの状態によって異なります。気になる症状がある方は、必ず担当医とご相談ください。