西新井駅前、整形外科、リハビリテーション科、ペインクリニック内科の足立区西新井にある帝都メディカルクリニック西新井駅前院
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急性腰痛症(ぎっくり腰)とは
急性腰痛症、いわゆるぎっくり腰は、日常最も遭遇しやすい腰痛症のひとつです。
何かを持った瞬間、体を屈めた瞬間など、発症した瞬間がある程度はっきりしている場合が多いとされます。
欧米圏では「魔女の一撃」と呼ばれ、瞬間的に強い腰痛が出ることを効果的に表現しています。
急性腰痛症の痛みはかなり強く、腰を曲げ伸ばししたりすることが困難になり、座り姿勢からの立ち上がり動作や歩行に著しい障害を来たします。
通常、長期間に渡って症状が継続することは稀で、数日から2週間程度で自然軽快することが多いようです。
急性腰痛症(ぎっくり腰)の原因
急性腰痛症には大きく分けて2つの原因があります。
ひとつは筋肉由来のもの、もうひとつは脊椎の椎間関節由来のものです。
前者を筋筋膜性腰痛症(MPS)、後者を椎間関節性腰痛と呼びます。
MPSは腰背部の筋肉が急激に収縮したり、筋と筋膜が癒着を起こすことで腰痛を起こします。脊柱起立筋(とくに多裂筋)と腰方形筋で起こるケースが多いです。
椎間関節は上下の脊椎をつなぐ関節で、左右32対存在しています。脊髄神経から後枝内側枝と呼ばれる細い神経が椎間関節周囲に伸びており、椎間関節周囲の炎症が波及したり物理的に障害されることで疼痛を引き起こします。
いずれの腰痛もレントゲンに写り込んでこないため、症状や理学所見から当たりをつけ診断的治療を行うことで断定していきます。
急性腰痛症(ぎっくり腰)の治療
ぎっくり腰の治療は、薬物療法、リハビリテーション、ブロック療法に大きく分かれます。
薬物療法では、消炎鎮痛剤や筋弛緩薬、筋緊張をとるような漢方薬を使用します。消炎鎮痛剤には、アセトアミノフェンや非ステロイド性消炎鎮痛薬が用いられます。症状が自然軽快するまでの間、少しでも楽にお過ごし頂くために処方しています。腎機能、肝機能障害があると使用できない場合があります。
リハビリテーションでは体幹部の筋緊張を和らげるように、ストレッチを行ったり、腰部にコルセットを使用して局所の安静を図ります。
MPSに対して有効なブロック療法にトリガーポイント注射があります。トリガーポイント注射は、医師が患部を触診し筋硬結を触れたところ(トリガーポイント)に注射を行う方法です。通常、トリガーポイントには圧痛を伴うことが多く、症状のある部位と一致しています。筋肉と筋膜の間に針の先端を位置させ、薬液を注入します。
椎間関節性腰痛に対して有効なブロック療法に椎間関節ブロックがあります。トリガーポイント注射よりも深部にまで針を刺入し、椎間関節内に局所麻酔薬を注入して鎮痛を行います。左右同時に行ったり、複数の椎体レベルで行うこともあります。