帝都メディカルクリニック西新井駅前院

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肩関節周囲炎(五十肩)とは

肩関節周囲炎は、最もポピュラーな肩の痛みを起こす疾患です。

​医学では、「肩」というと肩関節を指します。首から肩関節までの部分は僧帽筋部と呼び、肩ではなく首の症状であると判断し、肩とは分けて考えます。ここでは肩関節の痛みを起こす肩関節周囲炎についてまとめます。

肩関節周囲炎は何らかの要因(多くは肩腱板損傷や外傷)により、肩関節の関節包(袋状の組織で肩関節を滑らかに動かすのに役立つ)に炎症が生じて起こる疾患です。

肩関節周囲炎を発症すると、肩関節の痛み、夜間痛、関節可動域低下などが生じ、著しく生活の質(QOL)が低下します。

肩関節周囲炎は自然に治癒する疾患ですが、治癒に至るまでの期間に個人差があり、症状の長い方では数ヶ月から数年かかる方もいらっしゃいます。

​当院には様々な治療の選択肢があるため、積極的な加療をお勧めしています。

肩関節周囲炎(五十肩)の病期

肩関節周囲炎は、大きく3つの段階に分かれます。

発症初期2週間くらいまでの間が「急性期」、それ以降だいたい6ヶ月くらいまでの間が「慢性期」、治癒に至るまでの間が「回復期」となります。

急性期は最も炎症が強いため、痛みが強くときに夜間痛を伴います。この時点では関節の可動域低下は認められることは少なく、他動的に動かすことができる段階です。

慢性期となると徐々に炎症は収まり、それに伴って関節包内で癒着(組織同士がくっつくこと)が生じます。癒着により可動域制限が生じます。

​回復期になると、癒着は徐々に消失し、可動域が増加します。回復期への移行に個人差があるため、症状の継続に大きく関わる時期となります。

肩関節周囲炎(五十肩)の治療

肩関節周囲炎の治療で最も多く用いられるのは、​薬物療法です。とくに炎症を抑え込むために、消炎鎮痛薬を用いることが多くなります。消炎鎮痛薬は上部消化管障害や腎機能障害を引き起こす恐れがあるため、最初は外用剤(湿布や塗り薬)を使用しますが、症状に合わせて内服薬へ切り替えることがあります。

 

いずれの時期にあっても、肩関節の拘縮を予防・治療するためにリハビリテーションを実施します。肩関節の可動域を増加させ、肩関節周囲の余分な筋緊張を取ることで疼痛を緩和します。

肩関節由来の痛みが激しい場合には、当院では肩甲上神経ブロックを施行しています。これは肩関節由来の痛みを伝える神経を局所麻酔薬で抑え込むことで肩関節を動かすことを可能にし、数回の注射で痛みの軽減と可動域の増加を図ります。

もう一つのブロック方法に星状神経節ブロックがあります。首や肩に分布する交感神経の根元をブロックすることで、肩関節周囲の血流を増加させて痛みを緩和します。

肩関節の炎症を抑える目的で肩関節にヒアルロン酸注射を行うことがあります。関節内に注射する方法と、関節包の外側にある滑液包に注射する方法があります。当院では主に超音波診断装置を用いて滑液包内に注射をする方法を採用しています。超音波でリアルタイムに針先を確認できるため、注射の確実性が向上し、合併症の軽減に寄与しています。

​各種治療を行っても疼痛コントロールがつかない場合や、可動域制限でQOLが低下している場合には、C5神経根ブロック下の非観血的肩関節授動術を行うことがあります。神経ブロックを行うことで肩関節の麻酔をし、医師が肩関節を他動的に動かすことで癒着を剥離して治療する方法です。従来、手術で治療するしか方法のなかった患者様に対して第3の治療法として近年行われるようになった方法です。