西新井駅前、整形外科、リハビリテーション科、ペインクリニック内科の足立区西新井にある帝都メディカルクリニック西新井駅前院
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非観血的肩関節授動術とは
非観血的肩関節授動術は、肩関節周囲炎による肩の痛みを取るための治療の一つで、手術療法に分類されます。
肩の感覚を司る神経の根元(第5頚髄神経根)に局所麻酔を注入してブロックし、医師が肩関節を動かして形成された癒着を剥離します。
癒着を直接除去できるため、強力な鎮痛効果と可動域の増加をもたらします。慢性期〜回復期の肩関節周囲炎で肩関節可動域制限が著明な症例で、非観血的肩関節授動術が適応になります。
非観血的肩関節授動術の方法
施術自体は外来ベッドで仰向けになって行います。
施術前に患側の第5頚髄神経根ブロックを行います。横向きになり、超音波ガイド下にブロックを施行します。針は非常に細いものを使用しますので、激痛はありません。ブロック後15分で効果が発現してきますので、そのままベッドでお休み頂きます。
ブロックの効果を確認し、施術に入ります。医師が決まった方向に肩関節を動かし、癒着を徐々に解除していきます。ゆっくりと何度も動かしていくことで「紙に折り目がつく」ようなイメージで、癒着が取れていきます。通常、神経根ブロックにより痛みはありませんが、もし痛みを感じたら追加のブロックもできますのでお申し出下さい。
十分に剥離が済んだところで、癒着剥離による肩関節の炎症を止めるために、関節内にステロイドを注入し手術を終えます。
肩関節の再癒着を起こさないために、ご自宅で行なって頂くリハビリテーションの指導を行います。その後、数回外来リハビリテーションに通院して頂きます。
非観血的肩関節授動術の合併症
非観血的肩関節授動術にはいくつか注意したい合併症がありますので紹介します。
軽微な合併症には以下のようなものがあります。
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ブロック針を刺したところからの軽い出血
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皮下出血、あざ
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消毒薬に対するアレルギー(皮膚の発赤)
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施術中の痛み
重篤な合併症には以下のようなものがあります。
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局所麻酔中毒(10000例に1.2~11例程度)
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血管内注入
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横隔神経ブロック
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星状神経節ブロック
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脆弱性骨折
脆弱性骨折(骨がもろく軽微な力で骨折すること)を予防する目的で、骨粗鬆症を合併した患者様へはご提供していません。ご自宅に帰られて何か異常を感じた際には、当院までご連絡をお願いしています。
非観血的肩関節授動術Q&A
Q:神経根ブロックはすごく痛そうですけど大丈夫でしょうか?
A:針は細いものを用意しておりますので、激痛ではありません。医師や看護師が優しく声をかけながら注射を進めていきます。
Q:初診でもやってもらえるの?
A:禁忌がなければ施術は可能ですが、合併症を避けるため適応は慎重に決める必要があります。一度病状や原因を精査して、他の治療法を検討してから、施術するかを決めていけたらと思います。
Q:血液サラサラの薬を飲んでるけど、神経根ブロックはできる?
A:深部の神経ブロックになるため、申し訳ありませんがご提供できません。そのため、非観血的肩関節授動術自体をご提供することができません。