• 帝都メディカルクリニック院長|藤田将英

硬膜外ブロックについて

最終更新: 2018年8月3日


硬膜外ブロックについて(イラストはイメージ)

みなさんこんにちは、院長の藤田です。

本日は先日予告した通り、硬膜外ブロック(硬膜外麻酔)についてお話していきます。


脊椎(背骨)の中には、神経の束(脊髄)が走っており、そこから左右に脊髄神経が出ています。脊髄と脊髄神経は硬膜・くも膜・軟膜という3枚の膜に包まれておりその内側には脳脊髄液と呼ばれる液体で満たされています。


椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などにより、脊髄や脊髄神経が圧迫を受けるとその刺激が脊髄を通って脳にまで伝わり、痛みとして認知されます。


患者様が感じる痛みとしては、圧迫されている箇所である腰痛の他に、圧迫された神経の支配する範囲に痛みを感じます。例えば、腰痛+お尻の痛みなどです(圧迫されている箇所により症状は様々です)。


硬膜外ブロックは、脊髄を包む3枚の膜の外側のスペース(硬膜外腔)にまで針を進めて、局所麻酔薬を注入します。そうすることで、ダメージを受けて活性化した神経の活動を抑え痛みをとります。1回の硬膜外ブロックで症状が完全になくなることもありますが、より効果を出すために何度かブロックを受けて頂くこともあります。


硬膜外ブロックの合併症として重要なものに硬膜外血腫(硬膜外腔に血の塊ができる)や硬膜外膿瘍(硬膜外腔に膿の塊ができる)があります。それぞれの合併症を回避するために、硬膜外ブロックを行うことができない患者様がいらっしゃいますので、ブロック前に入念な診察や検査が必要となります。


ブロックの手順としては以下の通りです。

1)ブロックをする箇所の皮膚に局所麻酔を行い、皮膚の痛みを取り除きます。

2)ブロック用の針を刺入します。

3)生理食塩水を使った「抵抗消失法」と呼ばれる方法で硬膜外腔を同定します(数秒から数分で終了します)。

4)硬膜外腔に局所麻酔(±ステロイド併用)を注入します。

5)注入後、30分程度休憩し、問題がなければご帰宅いただきます(ベッド上で横になっていただきますが、その間は何をして頂いても構いません)。


硬膜外ブロックの代表的な適応には以下のものがあります。

・腰椎椎間板ヘルニア

・脊柱管狭窄症

・椎間板性腰痛

・腰椎圧迫骨折


手術療法よりも低侵襲であり、硬膜外ブロック自体の禁忌がなければどなたにでも行うことができます。ご自身の腰痛が硬膜外ブロックの適応かどうか、一度医師にご相談ください。


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