• 帝都メディカルクリニック院長|藤田将英

冷えと痛みについて


冷えと痛みについて(写真はイメージ)

みなさんこんにちは、院長の藤田です。

すっかり寒くなってきましたね。寒さで体が冷えてくると、体のあちこちで痛みが出てきてお困りの方も多いのではないでしょうか。


今回は「冷えと痛み」について記事にしたいと思います。


1. そもそも冷える理由は、体温が下がるから?

外気温が下がってくると体の熱が奪われるため、体温が下がり冷えるという機序を思い浮かべる方が多いかと思います。もちろん物理的に「冷える」ことも原因の一つですが、実際に冷えを感じる人の体温を測定すると必ずしも下がっていないことも多いです。


私が考える「痛みに関連する冷え」は、実は体温とは関係がないと考えています。


重要なのは「末梢循環不全(血の巡りの悪さ)」と「余分な水分貯留」です。


ヒトは全身を温かな血液が循環することで温めていますが、末梢の血の巡りが悪くなると新鮮な血液が回ってこないため手足が冷えてきます(動脈性の冷え)。


また末梢を灌流した血液が再び心臓へ返ることで新たに心臓は温かい血液を巡らせますが、末梢に血液がうっ滞するといつまでも末梢に古い血液が充満することになり冷えてきます(静脈性の冷え)。


血液とは別に皮下組織などに余分な水分が貯留すると、水が外気に冷やされて冷えてくることもあります(水分貯留による冷え)。


動脈性の冷えは、末梢に十分な酸素や栄養が届かないため、発痛物質が産生され痛みを増強させます。

静脈性の冷えは、末梢からなかなか静脈血がはけていかないため、老廃物だらけの血液が循環することになり、上記同様に発痛物質が産生されます。

水分貯留による冷えは、組織の浮腫が起こるため、狭いところがより狭くなり、痛みを生じやすくします。


2. 「痛みに関連する冷え」をなくすには

冷えをなくすのに有効なのは、適度な運動です。20分程度のウォーキングやストレッチ、エアロビクス、ホットヨガなどは冷え対策に最適ですし、健康増進にも効果的です。


血流が滞ると動脈性・静脈性の冷えを起こすので、体を締め付ける服や下着は避けましょう。膝から下を締め上げるようなブーツは、足の循環を悪くすることがあります。昼間にブーツを履いた時には、入浴で血行を促すなど工夫をすると良いでしょう。


浮腫がある場合は、足のマッサージや足湯が有効なことがあります。日中や睡眠中の弾性ストッキングの着用も有効かもしれません。


3. 冷えに効く食材

野菜類:ニンジン、カボチャなど 肉類:鶏肉、羊肉など 香辛料:シナモン、ショウガ(温めたもの)、葛湯など 豆類:小豆、黒豆など


これらを日頃の食事に取り入れてカラダを内側から温めましょう。


4. 冷えを伴う危険な疾患

動脈性の冷えを伴う疾患に、閉塞性動脈硬化症があります。足に冷感があり、歩くと足が痛んでくるなどの症状があるときはこれを疑います。

静脈性の冷えを伴う疾患に、深部静脈血栓症血栓性静脈瘤があります。片足だけ浮腫が強かったり、くも状血管腫(皮膚の表面にごく小さなモヤモヤした血管)がある時に疑います。

水分貯留による冷えを伴う疾患に、心疾患腎疾患があります。息苦しさやおしっこが泡立つ時に疑います。


これらの症状がある時には一度医療機関を受診し、医師に相談すると良いでしょう。


今回は冷えと痛みについて記事にしました。痛みを悪化させないように工夫しながら、寒い季節を乗り切りましょう。


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